社長の理想を見える化する管理会計

経営コンサルタントの視点から、様々なエピソードや事例を紹介。経営学を深堀りし、その根幹に迫ります。

【管理会計篇】利益が出ない社長の"危険な口ぐせ" ~その一言が会社の利益を奪っている~

危険な社長の口癖

youtu.be

「忙しいから仕方ない。」
「売上が増えれば何とかなる。」
「経理に任せてある。」
「今は我慢の時期だ。」
「うちは特殊だから。」
「景気が悪いから仕方ない。」

経営者であれば、一度くらいは口にしたことがある言葉ではないでしょうか。

もちろん、その場の状況を表現しているだけの場合もあります。

しかし、実はこの何気ない"口ぐせ"こそが、

会社の利益を奪っている原因になっていることがあります。

なぜなら、言葉は思考をつくり、思考は判断をつくり、

判断が会社の未来を決めるからです。

 

例えば、「売上が増えれば何とかなる。」という言葉。

一見すると前向きな考え方のようですが、

この言葉の裏には大切な視点が抜け落ちています。

それは、「利益率」「固定費」「資金繰り」という経営の本質です。

売上が増えても、利益率が低ければ利益は残りません。

人件費や固定費が増えれば、かえって経営は苦しくなることもあります。

さらに、売上だけを追いかけて資金繰りを無視すれば、

黒字であっても資金不足に陥る危険があります。

利益は売上で決まるのではありません。

利益構造で決まるのです。

 

また、「経理に任せてある。」という言葉も要注意です。

経理担当者の仕事は、会社のお金や数字を正しく記録することです。

しかし、その数字をどう読み、どう経営判断に生かすかは、

社長にしかできない仕事です。

数字を見ない社長に、利益は残りません。

 

そして、私が最も危険だと感じる口ぐせがあります。

「忙しいから分析する時間がない。」

経営者は確かに忙しいものです。

しかし、本当に忙しいからこそ、

数字を見る時間を確保しなければなりません。

飛行機のパイロットは、忙しいからといって計器を見ないでしょうか。

船長は、海図を見ずに航海するでしょうか。

もちろん、そんなことはありません。

会社経営も同じです。

数字を見ない経営とは、計器を見ない操縦と何ら変わりません。

利益が出続ける会社の経営者は、毎月必ず確認しています。

「利益はどこで生まれたのか。」

「利益はどこで消えたのか。」

そして、その数字を単なる結果として眺めるのではなく、

「次に何をすべきか」という行動へと変えています。

 

ここで重要になるのが管理会計です。

税務会計は、税金を正しく計算するための「過去会計」です。

一方、管理会計は、「これからどう経営するか」を考えるための「未来会計」です。

未来の利益を予測し、資金繰りを管理し、問題を早期に発見して改善する。

そのための道具こそが管理会計なのです。

残念ながら、多くの会社では決算書を「提出するための書類」としてしか見ていません。しかし、本来数字は、経営者が意思決定をするための羅針盤です。

利益が出ない会社と利益が出続ける会社の違いは、能力や運ではありません。

日々の考え方と判断の積み重ねです。

そして、その判断は、社長が普段どんな言葉を使っているかに大きく影響されます。

 

社長の口ぐせが変われば、思考が変わる。

思考が変われば、判断が変わる。

判断が変われば、会社は変わる。

会社を変える第一歩は、新しい設備でも、新しい営業手法でもありません。

まずは、自分自身が何気なく口にしている"危険な口ぐせ"を見直すことです。

未来を変える経営は、社長の一言から始まるのです。

 

#管理会計#経営#経営者#中小企業#経営改善#利益改善#資金繰り#経営戦略#意思決定#数字で経営#社長の仕事#経営管理#利益#会社経営#経営者の学び